2004年に95才で亡くなった母方の祖母は
明治生まれの江戸っ子だった。
祖母の父、つまり曾祖父は
歌舞伎の小道具の仕事をしていたと聞いた。
先日、江戸しぐさについての講演を聴く機会があった。
てっきり
所作、特に女性のものについてのお話かと思い込んでいたら、
そうではなく
むしろ日本人のアイデンティティについて考え、
もう一度江戸時代に立ち返ろうというテーマだった。
つまり江戸っ子の粋。
言葉にださずとも行動で思いを伝えること。
その日その日を大切に生きていくこと。
今までは
いいことも言葉にしないと伝わらない、と思ってきたけれど
目から鱗。
日本人のいい意味での以心伝心の大切さを見直すいいきっかけになった。
こういうことは若い世代に対して
きちんと言葉にして伝えていかなければきっと消えて言ってしまうだろう。
周りの人たちへの感謝と思いやりを行動で示す方法を
知って欲しいと思った。
ムスメにうまく伝えていきたい。