春が苦手だった。
昔、父が最初に倒れたのが春だったから。
それに春は季節の変わり目で
寒かったり暖かかったりして
自律神経が乱れ心は揺れるし
黄砂は飛んでくるし
人の出入りは激しいし
けれど
ながいながい冬が終わりを告げ
空き地の残雪がすっかり姿を消して
青空の日が増えてくると
心が すこしずつ軽くなってきたように感じる。
新しい一歩を踏み出したことで
いろいろなことが
鮮やかに見えてきた。
ゆっくりゆっくり。
ついついなんでも全力でやってしまう性質の自分に言い聞かせながら
歩いています。
息切れしないように。
焦らないように。
春もなかなか悪くない と
思えるようになった。