以前「家庭の医学」という小説に出会った時も
偶然だった。
図書館でたまたま 目についたこのタイトル
「冷蔵庫のうえの人生」
Life on refrigerator door
つまりは冷蔵庫ドアの上の人生だ。
仕事で多忙な母と 勉強にバイトに恋愛に忙しい15歳のクレアは
なかなか顔を合わせられなくて
冷蔵庫ドアにメモを残して会話する。
そのメモの会話だけで物語は進行していく。
ページが進むごとに変化していく状況。
母と自分 そして自分とムスメに引き寄せて考えてしまって
涙もでないほど 身につまされた。
これは小説なのに
まるで本当のことみたいだ。
実際、こんなふうにすすんでいくのだ。
それをすべて見てきた。
もし自分が・・・そう思ったとき
強くいられるだろうか。
素通りできない本に
なぜかまた出会ってしまった。
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評価:
アリス カイパース
文藝春秋
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