ずっと前から
ミヒャエル・ゾーヴァの絵が好きだ。
王様や、ウサギの王子エスター・ハーシーなど
いろんなものがある中で
特に好きな一枚がある。
カモメが たったひとり、
夜更けの浜辺でストライプの柄のガウンを着て
焚き火にあたっている。
これから泳ぐつもりなのか
泳ぎ着いたあとなのか
絵からはしんと冷え切った孤独さが伝わってくる。
けれど、カモメはあまり つらそうには見えない。
むしろ ほっとしているかのようだ。
このポストカードを見るたび、自分をカモメに重ねてしまう。
ゾーヴァの絵はユーモラスなのに、どれも根底に必ず孤独さが流れていると思う。
そしてそこが好きな理由だ。
孤独で
ひとりが好きで
でも誰かいてくれないとさびしい。
わがままな自分。