「ママ、ごめんね。」
めったに謝らないムスメが、ぽつりと言った。
「ママだいすきよ。ときどき『ママなんかだいっきらい』って言っちゃうけど、
それはそのときだけで、本当はだいすきだからね」
うれしかった。ぎゅ〜っとした。
「ときどきは言わせてあげようかな。
でもその言葉を受け止めた時、ママが傷つくということだけは
心に留めておいてね」
と言った。
言葉は薬や毛布にもなるし、ナイフにもなる。
自分の気持ちを表現することはもちろん大切だけど、
その結果相手にどういう影響を与えるのかは
知っていてほしい。
それにしても
ムスメの捨てゼリフくらいでは動じないママにならなくちゃな・・・