ムスメはとっても少食。
それゆえしょっちゅうおなかがすく、小鳥体質。
だからお弁当を持たせるときも、食べきれる量を入れるようにしてきた。
ここでちょっと話は変わって
ワタシはガンコな子どもだったので、母の作ったお弁当しか食べなかった。
友達とおかず交換とかしたことがない。
ちょうだい、と言われればあげたけど、ワタシはもらわなかった。
話は戻って
ムスメが3年の3学期、学校を休みがちだった頃に、
ワタシにプリントを渡すのを忘れて
お弁当の日なのにお弁当を持たずに学校に行った日があった。
ムスメは困って先生に消え入りそうな声で言ったらしいが、
先生は大丈夫大丈夫、と段取りをしてくれた。
名前は出さずに、「お弁当を忘れちゃったひとがいるから、みんな協力してくれるかな?」
するとみんなが自分のお弁当のおかずを次々と持ってくる。
そして教務室にはちゃんと予備のお弁当箱が用意してあり、
みんなから寄せられたもので立派なお弁当がひとつ出来上がった。
それを恥ずかしそうに、でもうれしそうに受け取ったムスメは、
がんばってたくさん食べたそうだ。
それを聞いてワタシは思った。
そういうこともあるんだから、おかずはちょっぴり多めに入れよう。
食べきれることにこだわるのはやめよう。
友達と交換する楽しみも体験させてあげなければ。
今日、ムスメは地域学生ボランティアにスケートに連れて行ってもらった。
お弁当を持って。
元気に帰ってきたムスメのランチボックスはきれいに空っぽ。
「あー全部食べてある。うれしいな」とワタシ。
「うん、お友達にあげたりもしたけどね」とムスメ。
親としてひとつ賢くなったかな。